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  • Writer's picturemasa_dayo

『複雑な時代と変動する世界』

Updated: Apr 2, 2022




為替レートの変動が最近見られない程の大きさだ。 ドルが円に対して、1日の中で約3円も変動してる。 1ドル114円台から125円台、1ヶ月で10円ほどのドル高である。円は他の国の通貨に対しても下落しています。ロシアルーブルに対しても急落しております。今回は円安という呼び方をした方が、わかりやすいのかな、世界的にインフレ傾向にありますので、主要な国の中央銀行は金利を上げることで、インフレ率を抑えこもうと考えているのに対して、日本銀行に関しては明確に金利を上げるメッセージは市場には届いておりませんので、当然な動きに、投機的な動きも重なって乱高下しているものと推測される。  同様に原油をはじめ、商品市況の変動も大きい。当然、先物市場を中心に商品相場は形成されてますので、小さなマーケットであることから殊更、変動が大きくなってしまう。  経済の専門家は、あたかも先物オプション取引の様なオルタナティブに対しては否定的な考え方も理解できないでもないが、世界的な金融市場を中心とするおカネの市場は莫大に増えている、そこへレバレッジをかけて取引しておりますので、当然、おカネの経済が、実物の経済を圧倒的に左右するだけのパワーができてしまった。日本においても、個人の金融資産はあっという間に約2000兆円になってしまった。  複雑なマーケットのもと、世界の流動性は制御不能な大きさになってしまった。安定的な経済環境のもとでは、好き勝手やってましたが、これだけ不透明な世界情勢になると、当然、IMFの世界経済予測に関しても見通しがつかないんだろう。来月、下方修正の予定だそうです。  私はかねてから、アメリカの長期金利の動向を中心に見てきていたが、不思議なことにアメリカの10年国債利回りより3年、5年債の利回りの方が高い。私は、この状況は注意信号と考えています。  また、色々な判断に悩む金利市場(主に長期金利)が存在しているのが、現状だ。アメリカ10年国債の利回りが2.4%に対して、ヨーロッパの劣等生、ギリシアの長期金利が2.8%前後、イタリアで2%前後である。ひょっとしたら、理論的には間違えている金利があるのかもしれないと思います。  それに比べると株式に関しては、比較的、楽観的だなぁと、眺めている状態であります。長期的なトレンドとしては、ギリギリで止まってる。短期的には総崩れですので、多少、調整するためには時間もそれなりに時間も必要になるだろうと想像します。  かつて、個人的に金利が正常化してみたらどうなるんだろうと、考えたことがあります。増えた金融資産が2000兆円として1%は20兆円の利息が生み出される。20兆円÷500兆円とすると、4%である。その代償としては、借入の大きい企業にとっては、存続の危機になるが、持ち堪えられない企業は、市場から退場したら、どうなるんだろうと予想した事はないが、痛みを伴うとしても、正常に戻る可能性があるのではと、考えたことが懐かしい。  理論的には、マーケットの世界では、理論通りには動かないという複雑モードで、考えることは非常に難しいというのが困難であると思っています。  ちなみにヘッジファンドの残高は昨年4兆ドルを突破している、ここにレバレッジがかかっていると、思うと天文学的なマネーがネットを通じて情報が世界的に瞬時にリアルに誰でも享受できる時代で非常に複雑な時代に突入していますし、キーポイントは金融システムの安定化である。




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